みなさんは小学校の給食の思い出はありますか?
私は小さい頃は好き嫌いがあって、特に低学年の時は苦労した思い出があります。今の時代はもうありませんが、掃除の時間まで一人残って食べさせられたとか(私の学校は給食の後すぐ掃除だったため)。
もちろん好きなメニューも覚えています。カレーうどん!そんで麺はお皿のサイドをピザカッターのように転がして切ってたなとか。
あと、机の中から食べかけのパン出てくるやつ、絶対クラスに一人おったなとか。
給食のおばちゃん優しかったなあとか。
小学校給食あるある、挙げ出したらキリがありません!それくらい毎日学校で友達と一緒に食べた給食には思い出があります。
小学校の給食が試食できる!
そんな小学校給食、息子の小学校で試食会をやっているというではありませんか!私は中学校からお弁当だったので「給食」自体がウン十年ぶり。行きたい・・・絶対行きたい。学校で給食が食べたい!!
試食会はコロナの影響もあり2年ぶりに開催で、かつ抽選。もういの一番に申し込みしましたよね。抽選だけど絶対行きたかったので、給食に対する熱意とやる気を見せるためにもスピード申し込み。食い気味申し込み。
ほんなら当たったんです!!え、もしかして今年の運使い果たしたか?!でもありがとう!スピード申し込み意味あったんかな。
ということで、息子たちが実際にいつも食べているメニューの給食試食会に行ってきました。
試食会
試食会は実際に使っている教室で行われました。ちょうど5年生が校外学習に出ていたため5年生の教室を使用させていただきました。
まずは栄養士さんと調理師さんのお話から。
栄養士さんのおはなし
ざっと栄養バランスや塩分量に気をつけて献立を組んでいますということをお話ししてくださいました。
息子の通う地区では、1日の栄養必要量の1/3を給食で摂取できるようメニューを組み立てているそうです。ただ家庭で不足しがちなカルシウムやビタミン類は1日の必要量の40〜50%確保できるようにしているそう!また食塩については一食2g未満に近づくよう努力しているそう。なんてありがたし!!
興味深かったのは食材がほぼ国産であるということ。穀物、肉、野菜など食材は地元・国内のものを使用してそうです。ただ魚は「海は一つ」という発想のもとノルウェー産の魚も使ったりしているそうです。いや、これ確実に我が家の食卓より国産率高いです。
調理師さんのおはなし
続いて調理師さんの登場。朝学校に行くと8時ごろから調理室に調理師さんがいらっしゃるのが見えます。息子の小学校の生徒数は500人ちょっとで、給食は12時25分からなので、準備と調理にどれほど時間をかけてくださっていることか….ほんま心に染み入ります。アレルギー対応もできる限りやってくださいます。
うちの地区では「かるしおアレンジメニュー」を取り入れており、調理法や食材を工夫して減塩に取り組んでいるそうです。例えば出汁を多めに使うとか、コクを出すためにニンニクを使うとか、素材の旨みを引き出すために煮込む時間を増やすとか、色々工夫をされているようです。感謝。
あとうちの学校の調理師さん独自の取り組みとして「ウルトラスーパーラッキー人参」というのがあります。これは人参を包丁で彫刻のように削り、給食に忍ばせたものです。毎回何個入ってるのかわかりませんが、4年生になる長男はまだ一度も当たったことないそうです。ちなみに「ノーマルラッキー人参」というのもあって、こちらは型抜きで星やハート型に押し抜いたものです。こちらも毎回忍ばせてくれているようで長男は2〜3回当たったことがあるそうです。なにこの取り組み、めっちゃ愛感じるやん!!
ついに試食!
栄養士さんと調理師さんのお話のあと、ついにお待ちかね給食の登場です!PTAの方々が準備してくださいました。
そうそう、給食室にクラス分の給食が入ったカートを取りに行って、こうやって教室内に机に並べて配膳するんですよね。懐かしい!これ小学生がやってるって、今考えたら普通にすごいな。おかずをピッタリよそえた時の快感思い出しますねえ。
そして気になる本日のメニューは、タダー!!
パンやった。いや、パン好きだからええねんけど。おこめ期待してた。
献立と原材料
詳しい献立と原材料はこんな感じです。
栄養三色とは、家庭科で出てきたアレですね。
- 黄色の食品「エネルギーになる」
- →穀類、いも、砂糖、油脂、種実
- 赤色の食品「体をつくる」
- →魚、肉、卵、大豆、牛乳、海藻
- 緑色の食品「体の調子をととのえる」
- →野菜、きのこ、果物
毎食「三色食品群」の食品をそろえて食べるといいと習った気がしますが、要は炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラルをバランスよく摂りましょうということです。献立表ではそれが一目でわかるようになっています!
気になる栄養は?
そして詳しい栄養はこんな感じです。
え、塩…2gを超えてるやん。でもまあ許容範囲内なんかな。家庭の食事と一緒でなんとなく一週間単位で見たときにバランス取れていればいいんだと思います。
子供の頃から毎日このような食事を食べて、これから自分で食事を準備するようになったら自然とバランスに気を使えるようになって欲しいです。給食を通して食育。
小学校の給食を食べた感想は・・・
なんか温かいわ。涙出る。物理的にもですが手作りの温もりを感じました。もちろん味も美味しかったです!我が家では私はつくる側の人間なので、こうして作り手の見える手作りご飯をいただくのは本当にほっこりしました。料理のおいしさの半分は愛!いつも授業してる教室内で食べるっていうのもなんだかノスタルジックでした。
ただね、写真見てこう思った方いると思うんですが….食パン多くね?いや、炭水化物の量としてはいいんです。ただスライスチーズ1枚に食パン2枚て….正直きつかったです。なんとなくイタリアンスープにつけて食べてみましたが、口の中の水分をパンに全部持ってかれました。加齢のせいかもしれません。
ウルトラスーパー人参を密かに期待したけど、入ってませんでした。だよね・・・。
実際の給食風景
息子たちの小学校では1年生は先生が調理室から教室まで運んで、さらに配膳をするのも手伝ってくれるんですが、2年生からは子供達だけで行います。高学年になると階段もあるので運ぶのも一苦労だと思います。学校によっては給食用エレベーターがあったりしますが息子の学校にはありません。12時25分〜1時10分までの45分で準備から片付けまで行います。
ところで長男が入学した頃はコロナ禍だったので「黙食」がデフォルトになっていました。今はお話ししていいそうですが、基本的にみんな授業の机配置のまま前向いて食べるそうです。こんな感じで。
私が子供の頃は、6人ずつくらいの班に分かれて、机を向かい合わせでくっ付けて食卓のようにみんなの顔を見ながら食べていました。その班は授業の机の並びで近い者同士合理的に分けられるので相手を選べませんでしたが、すごい盛り上がる班が生まれたり、逆にしーんとしている班があったり、先生今日はどこの班に来てくれるのかなとか、今思えば面白かったです。班の中で給食物々交換もできましたし。長男も次男も写真のスタイルしか知らないので特に不満はないと思いますが、私からするとちょっと味気ないなと感じてしまいました。
素敵な小学校の給食の代償
ここまで日本の小学校の給食の素晴らしき点を見てきましたが、実は代償もあります。これを代償だと思うかどうかは人それぞれですが、私はこの作業で保育園時の苦労を思い出しました。
それは・・・
給食エプロン!
真っ白な給食エプロン!
純白で清潔感半端ない給食エプロン!
もちろん帽子も真っ白だYO!
なんでこんなに白いん?給食にカレーとかトマトソーソース系が出た週は大事故になってることがあります。特に低学年のうちは高確率で事故ってきます。帽子についてる時ってどうやったらそうなるん?て。
気にすんなと言われればそれまでですが、白いものは白く洗い上げたくなるんだオっ。結果、毎週末ポイント洗い+オキシ漬け+お湯洗い。エプロンの色 紺色とかダメなん?
保育園時代は1日3枚エプロン(まえかけ)を持っていき毎日洗ってたので、それに比べたら….それに比べたら小学校の給食エプロンなんて!と言い聞かせて洗っています。でも一週間前の(月曜日の)カレーの染みとかほんま落ちんのよね・・・。
まとめ
独断と偏見で勝手に日本の小学校の給食の良いところと悪いとことをまとめてしました。
<良いところ> | <悪いところ> |
・栄養面で優れている ・作り手(調理師さん)と交流できる ・配膳と片付けの経験ができる | ・給食エプロンが白すぎる |
ちなみに気になる給食費(公立小学校)ですが、日額251円〜261円です(地区によって異なります)。これは純粋に食材の費用で、保護者はこの給食の食材費を負担します。給食調理に必要な施設・設備の整備費や光熱費、人件費は市が負担しています。また、家庭の状況によっては給食費は無償になります。
こうして振り返ってみると、小学校の給食を通して、さながら人として身につけるべきマナーを躾けられているのかもと思いました。栄養について考えたり、フードロスについて考えたり、感謝する気持ちを持ったり、はたまたチームプレイが試されたり…。
子供の頃、給食の準備と片付けって正直めんどくさかったですよね。でも親となった今、是非子供達にやらせて欲しい。そして常に食材と作り手の方々に感謝の気持ちを忘れないでいて欲しいと願っています。
では!
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