今日はアメリカで体験したハロウィンをご紹介します。本場のハロウィンを!と思ったのですが、調べてみたらハロウィンは元々ヨーロッパのケルト人が行っていた祭礼のようでした。ので、私が体験したアメリカのハロウィンについてお話しします。
カボチャ彫り
ハロウィンに参加するなら欠かせないカボチャのお顔、Jack o’lantern(ジャックオランタン)と言います。10月中旬ごろまでにカボチャを準備して、カボチャを彫ります(pumpkin carving)。カボチャは実を抜いたり掘ったりすると腐るので、実際に彫るのは大体前日が多かったです。
カボチャって何で彫るの?
ところであのカボチャって何で彫るのでしょうか。実はカボチャのカーヴィングセットなるものが売っています。
ステンレス製のやつとかも売ってるんですが、あのオレンジのカボチャ、すごく柔らかいんですよ。だからプラスティックので十分です。なんならギザギザのノコギリナイフみたいなやつだけでいけます。最初に中身を掻き出すんですが、それも大きめのスプーンでいけちゃいますからね。
カボチャをデザインしてカットする
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カボチャの表面にうっすらくり抜きたいデザインを予め描いておきます。
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カボチャの上部を丸く包丁で切り落として、中身をスプーンなどでくり抜きます。カボチャの中身はスカスカで、結構すぐにワタを取り出すことができます。切り落とした上部は、最後にふたにするので捨てないでくださいね。
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中身をくり抜いたカボチャを、デザイン通りに切り抜いていきます。ナイフもスッと入るので、想像するよりも力はいりません。
ちなみにカボチャの中には、ろうそくではなく、電池式のLEDランプなんかを入れてました。ここで、歴代のジャックオランタンをちょこっとご紹介。え?確実に腕上げてるやろ?私。
Trick or Treatは時間が決まっている
Trick or Treatは学区ごとに日時が決まっています。大体ハロウィン当日の夕方5時から7時までとかでした。一度、10月31日に大雪が降って中止になってしまったことがあって、2日後くらいにやったんですけど、隣の学区から遠征組が来てました。中止にならなかった学区の子は2回もTrick or Treatできたんですね!
ジャックオランタンが目印
家のドア前とかガレージ前にジャックオランタンが出ている家は、Trick or Treatしに行っていいお宅です。ハロウィンのデコをしてもTrick or Treatは参加しないお宅もあるので、カボチャを目当てに行きましょう。ご存知の方も多いかと思いますが、過去にこのルールを知らない日本人留学生がカボチャのない家に仮装して突撃して撃たれた事件がありましたので、気をつけてくださいね。私が住む学区では、大体1/4くらいのお宅が参加していました。
ちなみにコロナ禍の時は、参加するお宅が減りましたが、参加してくれるお宅は、ソーシャルディスタンスを保つため、すごい長いマジックハンドで渡してくれたり、ドアの隙間から長い筒を滑り台にしてキャンディを滑り渡してくれたり、またはtake it freeスタイルでした。交流が減ってしまったのはちょっと寂しかったけど、あんな時でも子供を楽しませようとしてくれる気持ち、ほんま有り難かったです。我が家もこの年は、カボチャの横に巨大なボウルを置いておきました。
お菓子を配る側
そうそう、お菓子を配る側も結構楽しめるんですよ。
trick and treatの時間になると5分おきに鳴るピンポン。ドアを開けると仮装をした子供たちが本当にtrick or treatって言ってくれるんです!ああ、テレビでしか見たことないやつぅぅぅぅ!!本当に言ってくれるんや!かわいい!!!
その仮装いいねとか、似合ってるねとか、ちょっとした小話をしてキャンディをあげます。最後の締はHappy Halloween!。私の地域は小さい子供も多く、やっと歩けるようになったような赤ちゃんも来たりするので、その子の親御さんに確認してキャンディのボウルをあげます。ステッカーやちょっとしたクレヨンみたいなのが入ったボウルも用意していたので、親御さんによっては、あ、そっちで!の目線が送られるので、その子にはステッカーボウルを渡してみたり。
子供がいない大人たちでtrick or treatに参加してくれるお宅は、食前おつまみパーティーみたいなのをやりながら、かわいい訪問者たちに会うのを楽しんでる感じでした。好き。
どんなお菓子が配られるの?
ぺろぺろキャンディ、グミ、チョコ、ソフトキャンディ、パフスナックなどが多かったです。ちなみにチョコは大人気で後半になるとボウルの中からチョコだけ消えます。あと、パフスナックとかは包装が大きいのでお得感からか、やはりなくなるの早かったです。
ちなみに、うちにはアレルギーっ子がいるので、比較的誰でも食べられるようなラインナップのお菓子(なるべくナッツ、卵、小麦、乳なし系)を準備していました。食べられないお菓子をもらってしまった子の気持ちはすごく分かりますし、息子が敢えなく食べられないお菓子をもらってきたら、うちにある食べられるお菓子とトレードしてあげるルールにしていたからです。
ある年の我が家のラインナップ
日本でもお馴染みなお菓子もありますね。トッツィロールはコーヒー?ココア?みたいな味の硬いキャラメルです。めっちゃ歯にくっ付くけど、まあまあ美味しいです。
スキトルズは、私3回くらいm&m’sと間違えたことがあるのですが、マーブルの殻に入った硬いソフトキャンディです。ちょ、硬いソフトキャンディて…自分で書いててもおかしいわ。なんというかフルーツ餅みたいなやつですね(小さな四角い駄菓子で爪楊枝で食べるやつ)。めっちゃ歯にくっ付く(2回目)。
スターバストは四角いハイチュウみたいなの。すんごい甘い。そしてめっちゃ歯にくっ付く(3回目)。
m&m’sやハリボー、Hershey’sのキッシーズは日本でもお馴染みですよね。でもハロウィンの時期だけ特別パッケージになっててかわいい。Cheese ballはとうもろこしでできた軽いチーズ味のパフスナックです。
他にもこんなお菓子が人気!
Trick or Treatの戦利品に頭を悩ます親たち
大体2時間ほどで終わるtrick or treatですが、毎年カゴいっぱいにして、ホクホクして帰ってきます。
こんなに、どないすんねん…食べさせたくない…
と思う親心はどうやら万国共通のようで、近所の歯医者さんではpay back(ペイバッグ)をしてくれていました。ペイバックとは返金のことですが、その歯医者さんではハロウィンのキャンディ1poundを1$で買い取ってくれるんです。
子供達にはお気に入りのお菓子だけを選ばせ、あとは歯医者さんへ寄付。子供はお金をゲットし、親は必要以上に食べさせずに済むので、なんて素敵なアイディア!ちなみに歯医者さんに集まったキャンディたちは、アメリカの州警察官に寄付されます。めっちゃwin-win-winやん。歯医者さんでpay backやってない時は、私が買い取ってました。
Skittlesが日本上陸してる!
なんと、先ほどご紹介したスキトルズがいつの間にか日本上陸してましたので、ちょっと詳しくご紹介。どうやら2024年9月24日に3度目の上陸を果たしたようです。え3度目?!しかもアメリカのだと思ってたら英国発だった。どうやら過去2回は販売中止に追い込まれたようですね…今回は定着するのでしょうか。とりあえず買ってみました。
スキトルズ オリジナル
スキトルズ サワー
スキトルズ サワーには白い粉がまぶしてあったはずなんですけど、こちらは粉がついていなく、見た目はオリジナルと全く同じでした。輸送中に袋の中に落ちたかと思って、袋を覗き込んでしまいました。無かったです…なんかあの粉が良かったのにな。でも味はしっかり甘酸っぱかったです。
調べたら、日本で買ったものはmade in Chinaだったんですけど、アメリカのはmade in USAでした。粉のあり・なしはこの違いからとみました。
英語分からなくても、見てるだけでも楽しいSkittles.comもチェック!
Happy Halloween!
というわけで、ハロウィンはアメリカキッズにとって、仮装を楽しみながら、大量のキャンディをゲットできる超重要な1日なのです。子どもも大人も仮装をしてパーティーをしたり、ホラー映画を観たりと、さまざまな形で楽しめる日ですね。夫の会社では31日に仮装して出勤してくる人もいたそうです。ノリがちゃうわ。ちなみに、31日のtrick or treat以外にも、10月には学校や地域でもハロウィンに関するイベントがたくさんあります。
日本の公立学校では一切ハロウィン関連行事がないので、今は習い事や地域が主催するハロウィンパーティーなどに参加しています。私が独身時代には今のハロウィン渋谷問題みたいに、大人が盛り上がることもなかったのですが、ハロウィンパーティーに参加する大人の皆様、どうか安全第一で楽しんでくださいね!
Happy Halloween!
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